スポーツナショナリズム
Thursday, August 5, 2004
[nationalism]
- ナショナリズム【nationalism】
- 民族国家の統一・独立・発展を推し進めることを強調する思想または運動。民族主義・国家主義・国民主義・国粋主義などと訳され、様々ニュアンスが異なる。
- 広辞苑第五版より
私は普段あまりスポーツは観ないのですが、それでもちらりと見た対ヨルダン戦のPKでは手に汗を握りました。と同時に会場のブーイングの嵐に驚きました。自分の贔屓にしている人物・チームを応援することと、その相手を蔑み貶めることはまったく別のことだと思います。日本人が以前中国に爆弾を落としたということで、中国人が日本人に対して罵声を浴びせたり、物を投げつけたりすることを正当化できるとは思えません。同じように、かつて日本が中国に対して行ったことを「昔のことだから」と言って水に流すこともできません。被害者が用いて初めて「水に流す」ことができるのだと思います。
日本と中国がたびたび衝突するのは、もちろん戦争のこともありますが、両国がお互いに認識しているよりも遠い国であるということも挙げられるそうです。海をはさんだ距離が意外と遠かったり、交流の歴史が長くても実際に対話をした時間は短かったり。あまり努力しなくても通じるものがあるはずだという先入観が働いてしまうために、いらぬ齟齬が生じてしまうのだとか。
なんにせよ、平和の祭典であるはずのスポーツの国際イベントに政治的な要素を持ち込むのは、どうにもいただけないです。