北京ヴァイオリン
Monday, August 9, 2004
[DVD]
中国語はさっぱりわからないのですが、流れるような発音が唄みたいで綺麗だと思います。映像も音楽もとても綺麗で堪能しました。
貧しい父親がヴァイオリンの才能のある少年を一流にするために北京へと渡り、そこで様々な人と交流をするという話。 父親が少しコミカルに描かれていて、息子に対する愛が溢れていていい味を出していました。弱くて狡猾で、だけど強い女性陣も素敵。少年は妙に大人っぽいと思ったのですが、大人になりかけの子供でした。
これといったクライマックスもなく淡々とすすんでいったので、逆に最後がとても印象的。それまで少年にとって空気みたいだったヴァイオリンの演奏に、情熱の炎が灯ったというか。チャイコフスキーが効果的に使われています。
あたたかい家族愛の他にも、中国が、そしてクラシック界が抱える問題というものも垣間見えたように思います。そういえば、少年のライバルの少女の部屋に日本の漫画のポスターが貼られていたのが、中国での反日感情と日本文化の受容との微妙な関係が表れているような気がして、少しおもしろかったです。(監督がそれを意図したのかはわかりませんが。)
泣けるかどうかは個人差なのでわかりませんが、素敵なお話でした。