誰も知らない
Wednesday, August 11, 2004
[movie]
本日ワーナー・マイカル・シネマズ・板橋で観てきました。ここはウェブ上で予約ができるのでおすすめです。
実際の事件(巣鴨子供置き去り事件)について多少の知識があったためか、監督があちこちで仰っているように、事件の悲惨さではなく子供達だけの生活に焦点があたっているためか、あまり凄惨な印象は受けませんでした。むしろ淡々と、非日常が日常のように描かれています。
最初はかろうじてうまくいっているように見えた子供達の生活は、時間が経過するとともにゆっくりと破綻していきます。台所に生ゴミがあふれ、居間には洗濯物があふれ、電気や水道が止められ。長男が父親、長女が母親の代わりを務めようと努力しても、子供が社会的にできることには限界があります。ましてや彼らは存在しないはずの子供なのですから。それでも4人離れ離れにならないために懸命に寄り添って生きていこうとする姿が痛々しく思えました。
大人たちは子供たちの薄氷のような生活に気付きそうで気付きません。気付かれるのとそうでないのと、どちらが彼らにとって幸せなのか私にはわかりませんでした。ただ、母親には気付いてほしかった。彼女は確かに子供達を愛していたのでしょうが、それと彼女の求める幸せとは別のところにあったのだと思います。
ただ悲しいだけではないけれど「いい話だった」とまとめることもできない、なんともいえない気分になる映画でした。