あなたはそこにいますか
Wednesday, December 29, 2004
[animation]
先日まで深夜に「蒼穹のファフナー」という番組が放送されていて、途中から観ていました。きっかけは本当にたまたまで、観続けようと思った理由は文芸統括が「マルドゥック・スクランブル」で2003年度の日本SF大賞を受賞した冲方丁さんだったからとか、音楽が全編ワルシャワ・フィルのフルオーケストラで素敵だったからとか、背景美術が好みだったからとか、いろいろです。
「あなたはそこにいますか」という全編を通して繰り返し投げかけられる問いに対する、中盤以降の展開が好きでした。大学の社会学の講義で出された「あなたは誰ですか?」という問いを思い出しました。自分を自分たらしめるものは名前なのか、社会的な地位なのか、周囲との関係性なのか、それら以外の何かなのか。心理学も社会学も入門の入門程度の知識しかないので、物語内で提示されたものが正しいのかどうかなんて判断はできませんし(しようとも思いませんし)、傑作とも思わないけれど、観てよかったと最後に思えました。人と人との関係が丁寧に描かれている物語は表現媒体を問わず好きです。脚本(と音楽)に対する映像的な演出の力不足さと、登場人物間の齟齬を描こうとして制作側と視聴者との間にどうしようもない齟齬を生じさせて破綻した前半部分とが、本当に残念。