最終巻
Friday, May 6, 2005
[comic]
「てるてる×少年」の最終巻がでているのに気がつきました。最初の頃の「忍者コメディ」というキャッチフレーズはどこへやらのシリアス展開で、超常的な部分は好みではなかったけれど、人の感情の機微を描くのがとてもうまい作家さんだと思います。正吾さんと松子さん、あとは義人さんが好きでした。(年齢を重ねるにつれて年長者に視点がうつるのいうのは、ちょっぴり哀しかったりもするのですけれど。)
最終巻ということで、ある問題を思い出しました。たしか、「島田検定」で出題されていたもので、
A、B、Cという3冊の本があって、すべて読んだ人は全員「Cが一番おもしろい」と言いました。それなのに、それを聞いた人は全員Aを購入しました。何故でしょう。
という問題。
答えは簡単で、AがCの上巻だから。Cがおもしろいと言われても、Cを楽しむためにはAを読む必要があります。このあたりに漫画ビジネスの成功の鍵が隠されているのではないかな、とふと思いました。
「てるてる×少年」の11巻を楽しむためには10巻までを読んでいる必要があります。それにかかる費用は単純計算で4000円強。一括で出せといわれればちょっと考える金額ですが、1冊ずつだったら「なんとなく」で購入してしまう価格です。「てるてる×少年」は楽しみにしていたけれど、実際に惰性で購入している漫画もたくさんあります。新巻が発売されるたびに既刊を購入してもらえる=新規読者になってもらえる機会があって、小説の刊行ペースよりも随分と速くて、成功すればメディアミックスも狙える。(これには、使えるものは何でも使いたいというコンテンツ業界の思惑もあるのでしょうが。)
考えれば考えるほどおいしい商売なのかも。