若葉のころ
Friday, May 13, 2005
[novel]
1時間くらいで読むことのできる、あっさりとしたお話。なのですが、4部作の完結編なのに前の3作を読んだのが5年くらい前で内容をさっぱり覚えていなかったので、状況把握に苦労しました。かろうじて名前の響きに覚えがあった程度。
文章はあいかわらず綺麗なのですが、よくも悪くも長野まゆみさんらしさが薄れているような印象を受けました。もともと集英社で刊行されたものは河出書房からのものよりまろやかで、それが心地よかったのですが、それともまた違うような。長野まゆみ作品に根底に流れるもの、共通するものに変わりはなさそうなんですけれども、ともすれば嫌悪感を感じてしまう毒々しさと、文章やモチーフの美しさとの際どいバランスに魅力を感じていたのだと思います。正直なところ苦手意識の方が強かったのですが、結構な数を読みました。
そういえば、長野まゆみ作品は、男性からはどういう評価を受けているのでしょう。気になって検索してみたのですけれど、やはりというか、女性の視点からの感想ばかりでした。