ダ・ヴィンチ・コード
Monday, June 13, 2005
[mystery, novel]
ミステリーが苦手なので今まで手を出さなかったのですが、必要にかられて読みました。翻訳小説特有の読みにくさはなくて、さらっと読めました。一気に読ませる力がある分、コストパフォーマンスはよくないです。
閉館後のルーヴル美術館で起きた殺人事件と、現場に残された奇妙な暗号。容疑者とされた高名な象徴学者のロバート=ラングドンは、被害者の孫である暗号解読官ソフィー=ヌヴーに助けられ古から続く謎を解き明かすために奔走する。
ミステリーというよりも、聖杯伝説の一つの解釈にミステリーのエッセンスをプラスしたという印象を受けました。あくまで解釈がメインなので解説が多くて、謎解きそのものはそれほど難しくなかったです。物語の文法でわかってしまう謎が多いので、爽快感は少なめ。物語の目指すスケールに対して登場人物が少ないので、選択肢がおのずと限られてしまったのは残念でした。エピローグに関しては、聖杯伝説を扱った以上終わり方に限りがあると身構えていたので、それなりに納得できました。
ある程度のキリスト教に関する知識は必要だと思います。物語を楽しむためにも、懐疑的になるためにも。キリスト教を信仰の対象としてではなく歴史として捉えているので、歴史学も履修しているとおもしろいかも。