Landreaall
Friday, July 1, 2005
[comic, fantasy, おがきちか]
以前よくいく書店でみかけて気になっていたのですが、タイトルの綴りを失念してしまってそのままになっていました。なんとなく思い立って大人買い。「ランドリオール」と読みます。タイトルにこめられた意味が最大の謎かも。
エカリープの領主の息子DXは、歌う樹に宿るマリオンを解放するため、妹のイオン、護衛の六甲とともに旅に出る。というお話ですが、途中から舞台が学園にうつります。作者さん曰く「失恋勇者の青春物語」。
剣と魔法の王道ファンタジー。剣(もしくは拳)の比率が高め。ですが、主人公が使命感に燃えているわけでもなく、自己犠牲精神を発揮しているわけでもなく、飄々としているのでさらっと読めます。さらっと読めるのにさらっと含蓄に富んだ台詞がちりばめられているので、読んでいてとても楽しいです。
舞台がアカデミーにうつると、人と人との繋がりに加えて社会的背景やしがらみもあきらかになってきて、そのあたりの交錯具合がファンタジーとしてのおもしろさに深みを与えています。授業の様子があまり描かれないのは残念。絶対におもしろそうな講義が開講されていると思うのに。執着がなさそうな主人公が、執着するものを増やしていく様子は格好いいです。
群像劇としても楽しいし、ファンタジーとしてもおもしろい。DXがどういう経緯で王様になるのか、もしくはならないのか、続きがとっても楽しみです。