戦前・戦後八十年
Saturday, July 9, 2005
[]
2005年6月27日付の朝日新聞のコラムで紹介されていた、A級戦犯でありながら戦後に政界復帰し、遺族会の会長も務めた賀屋興宣氏の著書。自身の経歴や交友関係にまつわるものが中心なので、戦争についてだけ言及しているわけではないです。クール・ビズの考え方はこの時代からあったのかと驚きました。
私の政治責任は決してのがれることはできない。だが連合国の裁判で戦犯とされたから、日本国家および日本国民に対して戦争責任ありと考えるのではない。戦犯は外国人がその立場から裁いたのである。(中略)日本人は日本人として自主的に戦争責任を判断する必要がある。あれだけの日本の歴史に対する汚辱と、国民の惨害に対して、重大な責任がないはずがない。私はその一人であると自ら判断している。(p139)
不勉強で東京裁判について充分に理解しているとは言い難いのですが、東京裁判は無効だという主張は往々にして戦争の美化に繋がってしまうので、この記述が特に印象に残りました。
古い書籍なので一部時代錯誤に思える箇所もあります。内容が内容なだけに、おもしろいという言葉は使いたくないけれど、一人の戦争責任者の回想録として興味深く読むことができました。