サマー/タイム/トラベラー(1)
Monday, July 11, 2005
[SF, 新城カズマ]
タイトル買いです。これから夏本番ですもの。続刊が出てから読みはじめようと思っていたのですが、手持ち無沙汰で読みきってしまいました。
地方都市で高校生活を送る卓人、悠有、響子、涼、コージン。ある日、悠有がふとしたはずみにほんの少しだけ時間を跳び越えた。それをきっかけに、退屈で退屈で仕方のない彼らは非建設的な努力で暇をつぶすため、夏休みに時空間跳躍少女開発プロジェクトをはじめる。
ほんの少し先の未来の物語のはずなのに、不思議と懐かしさを感じました。同時多発テロについても住基ネットについても、過去形で言及されているのに。早熟な高校生たちを受け入れられるかどうかで評価がわかれそう。私は今でも相対性理論を多分半分も理解していないと思います。
もう既に起こってしまった出来事を卓人が回想していく体裁がとられているため、「もし~だったら」とか「あのとき~していれば」といったような文章が多くて、話がどんどん脇道に逸れていってしまってしまいます。けれどもそれらの文章が、これから起こるだろう何かの暗い影を想起させるので、読んでいてどきどきしました。
先行するSF作品がこれでもかと羅列されているのですが、SFだから読まないということもなければSFだから読むということもない私には半分もわからなかったです。