GOTH―リストカット事件
Monday, July 18, 2005
[mystery, 乙一]
文庫化にあたり収録順を入れ替えたそうですが、私が持っているのは単行本なので、その読み順です。途中まで読んでそのままになっていたのを思い出しました。
猟奇殺人に興味があるということが接点の森野夜と僕。ある日、森野が連続殺人犯の手帳を拾う。手帳には、まだ露呈していない殺人事件について記されていた。森野と僕は、まだ発見されていない死体を見ようと殺人現場へ赴く。(「暗黒系」)
デビュー作「夏と花火と私の死体」に似た気持ち悪さ。死体の描写や猟奇殺人犯の心理が気持ち悪いのではなくて、感覚的な気持ち悪さがつきまといます。主人公が非常にドライなので、ホラーとは感じなかった。猟奇殺人犯たちの異常性より、僕の異常性、僕の暗黒部の方が怖かったです。
最後の「声」での僕の行動には少し違和感を感じました。主体的に行動する印象がなかったからですが、「暗黒系」「リストカット事件」「犬」を読んだのがだいぶ前なので、僕の性格について記憶違いをしているのかもしれないです。
文庫版は持っていないのでわかりませんが、単行本のカバー裏にはちょっとした仕掛けがあります。夜に見つけないでよかった。