戦国自衛隊1549
Sunday, July 24, 2005
[novel]
普段はあまり読まないジャンルで、映画にも興味がないのですが、諸事情で読んでみました。装丁にとても凝っていて素敵ですが、それで物理的に読みづらくなってしまったのは残念。
歴史改変は、私の認識では積極的な自殺にしか思えないです。自分が生まれるよりも前の過去から歴史を変えると決断した瞬間に、自分の存在そのものが危うくなってしまいそう。変わってしまった未来でも自分が生まれるとは想像できません。この物語中の歴史や時間軸には柔軟性があるのですが、多少の食い違いがあっても歴史が自動的に修正してくれるという考え方は、度を越すと運命は変えられないんだということになってしまいそう。
戦争もの、軍隊ものになかなか手を出せないのは、戦争を娯楽にしたくないという気持ちや、兵器フェチでないので兵器の綿密な描写を読んでもちっともおもしろくないのもあるけれど、それ以上にプロパガンダが怖いから。そもそもプロパガンダのない書物なんて考えられませんが、こと戦争や兵器に関わるものだとどうしても慎重になってしまいます。ノンフィクションだともっと怖い。油断するとすぐに筆者の思惑にからめとられてしまいそうで、ひやひやします。