死を生きながら
Sunday, August 14, 2005
[book, israel, palestina]
デイヴィッド・グロスマンの「死を生きながら イスラエル1993~2003」を読みました。イスラエルに住むユダヤ人和平推進派の著者の視点から、イスラエルで起きていることを記した書籍です。新聞等で発表されたコラム的な内容が中心で歴史的背景への言及は少ないですが、常にテロの恐怖を感じながらイスラエルで生活をおくり和平を願う著者の苦悩がうかがえます。
アメリカの同時多発テロの1週間後にかかれたという文章にある、
テロの恐怖におびえている地域では、「テロリストだと思ったから」という説明が、人を銃撃する正当な理由として認められることになる。(174)
という箇所を読んだとき、ロンドンでの誤射事件を思い出して哀しくなりました。
読めば読むほど、中東問題の複雑さと哀しい連鎖の連続に途方に暮れてしまいます。日本からは遠い国だけれど、はやく
若いカップルが将来設計について話すときに1人死んでも2人残るから子どもを3人もつ(44)
という考え方をしなくてもすむようになりますように。思いだけではどうにもならないけれど、思わないことには何もはじまらないから。