氷菓
Friday, August 19, 2005
[mystery, 米澤穂信]
米澤穂信さんの「氷菓」を読みました。ミステリといえばミステリですが、大きな事件が起こるわけではないです。
いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実。何事にも積極的には関わろうとしない"省エネ"少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。
登場人物の妙な名前は少し気になったものの、淡々としていて穏やかな物語は気持ちがよかったです。それでいて、文集に『氷菓』という題をつけた人がそう名づけたときの気持ちを思うと、ほろ苦い。爽やかで、ほどよく後をひいて、ほんの少し哀しいお話でした。